虫歯との関係
虫歯と歯周病と口臭
虫歯があると、そこには食べカスが溜まり、それが口の中の細菌によって分解されるため、口臭発生の要因となります。 自分では虫歯が無いと思っていても、案外見えないところで虫歯ができていることがあります。
以前に治療を受けたことがある場合、詰めたものが十分に合っていなく、その周囲に汚れが溜まり、あるいはその下で虫歯が進行していることもあります。
口臭が起こる原因として大きなものは、まず虫歯と歯周病です。気になったら、まず歯医者で検査を受けましょう。口臭は、口の中で発生するガス、呼気に含まれるガスが、会話時などに行われる口呼吸によって出てくることにより、もたらされるものです。多くは、口腔内細菌が関与しています。
虫歯も多すぎると、そこに虫歯菌が定着し、口腔内環境が悪化すると微生物によるガスが発生し、口臭の原因の一つになります。虫歯の放置が、口腔内のPHを下げるばかりか、口腔内の微生物学的環境を悪化させていく結果になり、口臭を助長する原因になります。
体の病気等との関係
胃が悪いと口臭が起こる?
胃の内容物が口臭の原因になることはありえません。口臭は、口呼吸するときに発生するものですが、このような状態のとき、口から胃に通じるルートは閉鎖され、気管につながるルートとのみつながっています。
これは、解剖学的な人体の構造が、そのようになっているからです。会話する時は全て口呼吸なので、口臭は通常会話時に発生します。それ以外で口臭が発生する場面は、無意識に口呼吸をしている時です。
口臭は、口腔内から発生するものですが、口腔内ガスが肺におけるガス交換によって発生する臭気=呼気ガスがミックスしたものです。食事性の口臭は、例えばニンニクに含まれる臭い物質が血液に取り込まれ、肺でガス交換されて呼気として出たり、血液から唾液に溶けこむことによって発生するもので,胃から起こるものではありません。このような食事性の場合は、臭い物質は汗にも混じりますし、おしっこにも含まれます。決して胃から起こるものではありません。
第一に食事をすると約1時間もすると胃内は空っぽになり、いつまでも胃の中に食べたものがあるわけではありません。ただ、慌ててたべる癖や良く噛まないで食べる習性のある人は、食物と共に大量の空気も飲みこみ、胃の蠕動運動に伴いゲップの形で胃からガスが発生する事がありますが、これは口臭と区別するべきです。
一般に「クチャクチャ」言わせながら、口の中の内容物が見えるような食べ方をする人は、胃からの口臭(慢性的な食後のゲップ)を訴える人が多いそうです。このような人は、口の中にいれる量を、いつもより少し少な目にして、口を閉じながら、20回以上噛むようにすると、かなり口臭は改善することが出来ます。