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歯を失う原因

皆さんこんにちは! 4月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします! 新しい年度を迎え、少しずつ冬の寒さも和らいで暖かくなってきましたね。 桜の開花や何かと新しい時期になりますが、引き続き感染対策には気を付けて外出するときには注意を払いましょう。   さて、今回のテーマは『歯を失う原因』についてです。 皆さんは歯を失う原因が何かをご存知でしょうか。多くの方もご存知の通り、歯周病と虫歯が2大原因として挙げられ、全体の6割以上を占めています。歯周病と糖尿病については以前述べさせていただきましたが、生活習慣病として身近な病気の一種として知られています。今回は歯周病について詳しく見ていきましょう。 現在、歯周病に罹患している人は成人の8割といわれています。にもかかわらず、ご自身が歯周病であると認識している方は少ないと言われています。ではなぜ歯周病であると認知されにくいのでしょうか。歯周病は静かな病気(Silent disease)と呼ばれています。心臓病、糖尿病などの生活習慣病と共通し、初期段階では本人の自覚症状がほぼない病気に分類されています。この病気の怖いところは、気が付いたときにはかなり進行してしまっているケースが多いことです。痛みやぐらぐらしてきたと思い歯医者さんに通ってみたらもう抜かなければいけない状態だったとなれば、すごくショックですよね…。 ここで簡単な歯周病のチェックをしてみましょう。 ・歯茎に赤くはれている部分がある ・口臭が気になる ・歯と歯の間にものがつまりやすい ・歯磨きの後に出血する ・時々歯が浮いた感じがする ・指で触るとぐらつく歯がある ・歯茎から膿が出たことがある この中で1-2項目が当てはまる方は歯周病の可能性があります。皆さんはどうでしたか? ご自身が歯周病なのかどうかを知るには、こういった簡単なチェックをしてみることもですが一番確実なのは歯医者さんへ検診に行ってみてもらうことをお勧めします。歯周ポケットを測定し、どこに汚れがたまりやすいのかをご自身で理解することで毎日のブラッシングの質が格段に向上します。歯の周りの汚れ(プラーク)は細菌の塊です。その中には歯周病や虫歯などの多くの細菌が存在します。ご自身のブラッシングと歯医者さんでの定期的な検診、プロフェッショナルケア(歯石とりやブラッシング指導)で皆さんの歯をより健康な状態に保っていきましょう。   当院では歯周病や虫歯、その他様々なお口の悩みを抱える患者様一人一人にカウンセリングをさせていただき、患者様に合った治療法をご提案させていただいています。気になった方、話だけでも…と思った方などはいつでも相談を伺いますのでお気軽にお申し付けください。