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口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?

こんにちは。 えんどう歯科・矯正歯科クリニック 院長の遠藤為成です。 今回は、『中日新聞』8/27分に掲載させて頂いたコラムをご紹介いたします。     Q:口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?   口腔内には300~700種の菌が存在しています。 細菌の数で言うと歯垢1g(湿重量)当たりでは 1~2.5×10の11乗個と言われ糞便1g当たりの細菌の数は同等と言うデーターも出ています。   このような事からも口腔内環境を整える事は非常に重要です。 ウイルスは口からも侵入してきます。 いくら口腔内環境を整えても口に入った時点で感染するのでは? と、思われがちですが、ウイルスは喉粘膜より侵入してきても、 すぐに侵入してくるわけでありません。   お口の中は粘膜のバリアーで守られています。   しかし、歯周病菌は粘膜層を破壊しウイルスを体内に侵入しやすくする 酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出します。   歯周病菌由来の酵素は抗ウイルス薬で抑制できないため、ウイルスの感染を助長します。   コロナウイルスもインフルエンザウイルスも 同様の感染経路と言われていますので 口腔内環境を整えることはコロナ対策にもなります。   3密を避けることはもちろんですが、 ウイルスに触れない努力・歯磨き・手洗い・うがい 歯周病の予防と定期健診も加えてをおすすめします。