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2022年1月中日新聞掲載コラム

  Q)丁寧に磨いているのですが、歯石があると言われました。歯石は完全に予防できないのでしょうか?   A)歯石はいきなり歯に出来ません。歯石は歯垢(細菌=プラーク)が唾液や血液の作用で石灰化して出来ます。一般に歯ブラシでの歯垢除去率は60%と言われています。歯間ブラシやフロスを使用しても80%ぐらいですので丁寧にお手入れをしても残りの20%の歯垢が歯石になります。歯垢は歯ブラシなどで除去できますが歯石は歯ブラシでは除去することは出来ません。歯石は歯科医院でスケーラーと言う機器を使わないと綺麗に除去出来ません。歯石が付着しやすい部位歯垢の残っている歯と歯肉の境目ですが、歯垢は唾液・血液の作用で石灰化しますので唾液の分泌部位がある下顎の前歯の裏側と上顎の奥歯の頬側は特に歯石が付着しやすく部位です。また、出血部位も歯石が付きやすくなります。特に歯周病の方は出血傾向が強いので健常者より歯石がつきやすく、歯周病の進行を加速させてしまします。歯石は歯周病・虫歯の原因になりますので歯周病・虫歯予防には歯石除去は必要不可欠ですので定期的に歯科医院での除石をお勧めします。