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口腔がんについて

こんにちは!歯科助手の近藤です。 今回は前回の西田さんからの続きで口腔がんについてお話ししたいと思います。 さて、みなさんはお口の中を日頃からみていますか? わたしは最近マウスピース矯正インビザラインを始めたのですが、矯正を始めるようになってから動いてきてるか な?など気になり、今までよりチェックするようになりましたが、それまでは口内炎ができたときや、歯が痛いときにし か意識してみることがありませんでした。 しかし口腔がんを見つけるためには日々観察することが大事だとわかったので、みなさんにも共有させて頂きます ね♪   口腔がんは、お口の粘膜という普段あまりみることがないところにできます。ですが胃や腸のなかと 違い、見ようと思えば自分で見える場所です。しかし口腔がんは見つけにくい。と言われてしまうこ とが多いです。その原因としては、様々な良性の病気と見た目がまぎらわしいこと、また良性の粘膜 の変化の中に、見た目はほとんど変わらないまま、ごく一部ががん化するほど鑑別しにくいと言われ ています。 また口腔がんの見分けにくさは発がん過程にも関係しています。 例えば、子宮頚がんでは、変異した細胞が増えていき、がんが進行するまでの過程は比較的シンプル ですが、口腔がんは表面が角化し白くなり、その下で細胞の変異が進行し、デコボコになり、びらん し出血が起きるという経過をたどることが多くあります。似通った粘膜病変が様々あるだけに、継続 的に経過を観察していないと分かりにくいそうです。     口腔がんは2㎝の大きさになるまでわずか1〜2年で早期発見できる期間は短いと言われているため、 がんを見逃さず、患者さんの命を守るにはかかりつけの歯科医院で定期的、継続的にチェックを受け ることです。 気になる病変が見つかったときに良性なのかそうでないかを鑑別するには病理検査が必要です。 検査には細胞診検査と組織診検査があります。 ◎細胞診検査 簡易的ながん検査で疑いのある粘膜を専用のブラシで擦り細胞を採取する痛みの少ない検査方法。 ◎組織診検査 確定的な診断のための検査で、がん化が疑われる場合に粘膜の組織を切除しその組織を調べて診断す る検査。 口腔がんの早期発見・早期治療するためには普段から定期的に歯科検診を受けることが大切です。 歯だけでなく、粘膜の変化など少しでも気になることがあればお気軽にご相談くださいね!   nico2020.11月号より転載