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人間に危機感を与えてしまうウィルスについて

皆様、こんにちは。 お久しぶりの投稿になります。遠藤奈穂です。 今月のブログの内容です。 頑張れ!!日本!! 頑張れ!!世界!! ということで、昨今、新型コロナウィルスの話を聞かない日はないです。 新型コロナウィルス感染者〇名・・・。そのうち死亡者〇名・・・。 悲しいですね。芸能界では志村けんさん。私事ですが、泣きました。 この人間に危機感を与えてしまうウィルスについてお話します。 そんな事を言うと、歯医者ごときが医者みたいな事を言うな!! とお叱りを受けそうですが、 確かにそれだけ聞かれるとそうかもしれません。 私は日常、訪問診療に出かけております。 そこで、口腔ケアを行っているのですが、(勿論、治療が必要な場合は治療を行います) こんな統計があります。 日本の介護施設に通所している高齢者に対して歯科衛生士による週に一回の口腔ケアを実施すると、セルフケアを実施した高齢者に比べて半年の期間中にインフルエンザの発症率が10分の1になったという結果が報告されています。 そして、口腔ケアを行った群では、唾液中のインフルエンザウィルスの感染を助ける物質の低下が見られました。 実は、新型コロナウィルスもインフルエンザの時と同じ物質を使って人の体内の細胞に侵入してくることも分かっています。 ということは、私は口腔内の衛生を保つことにより、こういったウィルスの体内侵入を防げるのでは?と思っています。 また、唾液は、人が生きる中で持ち得た自然の感染防御作用があります。 分泌型IgA抗体、ラクトフェリン、リゾチーム等々、抗ウィルス作用を持ったたんぱく質が含まれています。 年齢が進むにつれ、この唾液を分泌する唾液腺という腺が小さくなり、唾液の分泌が 少なくなってきます。 唾液の分泌を促すマッサージの方法もあります。 是非、この機会にトライされてはどうでしょうか? そして、何より、お口を清潔に保つことがご自身の健康にも役立つことが分かっていただけたでしょうか? まだまだ、高齢者の口腔ケアの大切さに理解してくれない方も実際いらっしゃいます。 超々高齢化社会になった日本はもう少し国をあげて?口腔内の理解もしていただけたら・・・・・・ と願うばかりです。                     遠藤 奈穂