ブログ

顎(あご)コリ

皆さんこんにちは! 8月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします! まだまだ暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。 私は長野県の佐久市というところが出身ですが、軽井沢から20分程度の所なので夏でもそれほど暑くはなりません。なので!こちらに来てからの暑さに驚きつつ、趣味のテニスをしたりしてしっかり体を動かしています^^ 私もですが、体調管理も含めお口の中の状態も定期検診でしっかり管理していきましょう!   さて、今回のテーマは『あごこり』というものについて書かせていただきます。 皆さんは『あごこり』がどのようなものかご存知でしょうか? 「〇〇こり」と聞かれた時に真っ先に『あごこり』を想像する方はみえるでしょうか?   先日、あるNHKの番組でこの『あごこり』について放送されました。 結論から申し上げますと、あごこりの正体は『筋肉の過緊張状態』です。平成28年厚生労働省の実態調査では「顎の関節が痛い」「口が開きにくい」などの症状(顎関節症)がある方が全国で1900万人に及ぶとされています。 ではなぜ多くの方が『あごこり』の症状があるのでしょうか。   その原因は普段の日常生活にあります。スマホやパソコンで集中している時、ストレスがあるときに噛みしめ癖がある方はいませんか?そう、この噛みしめこそが最大の原因なのです! 徐々に筋肉が凝り固まり、口が開きにくくなったりお痛みが生じたりするのです。また、顎の関節にもお痛みやコキッといった音が鳴ったりします。   実際にご自身で『あごこり』がないかチェックしてみましょう。 日本顎関節学会で開口障害(口の開きにくさ)の目安とされているのは、口が縦に35-40㎜以上開くかどうかというものです。これはだいたい指を縦に第二関節まで入れて3本程度に相当するといわれています。2本以下の場合、あごこりの可能性があるかも… 画像参照(ためしてガッテンより抜粋) ではこのあごこりを改善するための運動をご紹介します。 まず、顎の周りの筋肉(咬筋)を10秒程度軽く指でマッサージします。 次にこめかみの筋肉(側頭筋)を同様に10秒程度指でマッサージします。 最後にお口を大きく開く運動として、5秒程度開けて閉じ、また5秒開けて閉じを3回繰り返します。 この3つの運動を1日2セット行うことで、段々と改善されるようになります。 2セットでも5分程度なので、是非やってみてはいかがでしょうか。   また、このあごこりに関連して『TCH(歯列接触癖)』というものがあります。 これは上下の歯が普段から常に噛んでいる状態の方をいいます。この癖は最終的に放置しておくと、歯が割れてしまったり顎が痛くなったりする原因にもなりかねません。 ご自身の歯だけでなく治した歯が割れたりしないように、また顎も痛くならないようにしっかりこの癖を治しておくことが大切です。 このTCHというものについて、次回詳しくお話しさせていただければと思います。   当院ではこのTCHのお話もさせていただいております。もしかしたら自分もそうかもしれない…など何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。お待ちしております。