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こどもの矯正治療、いつ頃から始めたらいいのでしょうか?

こんにちは!えんどうインプラント矯正歯科クリニックの院長、遠藤為成です。   さて、歯の豆知識として、子供の矯正治療について、当院でよくある質問について連載していきます。   矯正治療に関してよくある質問は大きく分けて4つあります。 Q1:いつ頃から始めたらいいのでしょうか? Q2:どんな装置がありますか? Q3:どのくらいの期間が掛かりますか? Q4:金額はいくらになりますか?   それでは今回は、Q1の「いつ頃から始めたらいいのでしょうか?」に関しての、 こどもの矯正編を書かせていただきますね。   Q1:いつ頃から始めたらいいのでしょうか? 一番多く聞かれる質問なのですが、実際のところ、いつからでも始められます。   みなさん「えー!?」と言う反応をされるのですが、 矯正治療というのは、こどもの矯正治療と、大人の矯正治療の二種類あります。   まず、こどもの矯正治療についてお話していきます。   こどもは、おぎゃーと生まれた時から成長と共に体が大きくなるのですが、 頭の骨がおおきくなるのと同時に、それに伴って顎も大きくなります。   歯の生えかわりと、その顎の成長を利用して並べましょうねというものと、 もう一つは乳歯から永久歯の歯の生えかわりがあり、 歯の生えかわりと顎の成長を利用して並べましょうねというのがこどもの矯正です。   歯というのはUの字型をしています。 なぜかというと、内側から舌、横からはほっぺ、前からは唇の圧が均等にとれたところに 勝手に並んでいくからです。 これをバクシネーターメカニズムと言います。   小さいお子さんは産まれたあと、最初に脳が成長します。   上顎と下顎でのカチカチカチカチと噛んだり、あーいーあーいーと、空いたり閉じたりしてもらうと、 上下の顎が動いているように思いますが、実は下の顎しか動いていないのです。   上顎は頭にくっついているので、頭が大きくなる時に上顎は成長するので、上顎は先に成長します。 下顎はフリーな状態なので、体が大きくなる時まで成長が続きます。 なので上顎が先に成長し、それに伴って下顎が成長していきます。   上顎の成長に欠かせないのがベロの位置です。 ベロも成長で大きくなるのですが、ベロの位置というのは、 上顎の前歯の裏側についているのが理想的な良い位置です。   そうするとベロの成長と共に上顎の成長を助けてくれ、 後は横からのほっぺと、唇の圧の均等が取れたところに、上顎が並んでいくので、 その上顎と一緒に下顎も並んでいくのです。   なのでまずは上顎を綺麗に成長させましょう。 その後に下顎も綺麗に成長していきます。   つまり、骨を奇麗に成長させると、歯というのは圧の均等にとれたところに歯が勝手に並んでいってくれます。   なので歯がねじれ出たりカタカタしたものを治そうというものではなく、 ざっと並べましょう、顎を綺麗に成長させてあげましょうね、というのがこどもの矯正なのです。   次回は、Q1の「いつ頃から始めたらいいのでしょうか?」に関しての、 大人の矯正編についてお話していきます。