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フッ素はどのような効果があるのか

こんにちは。今月の歯の豆知識を担当させていただきます、舟渡です。よろしくお願いします。   まだまだ暑い日々が続いています。 外出中に限らず室内でも暑さ対策には十分に気をつけてお過ごしください。   さて、今回は「フッ素」についてお話させていただきます。 虫歯予防に良いといわれるフッ素ですが、どのような効果があるのか気になる方も多いのではないでしょうか?? フッ素には以下のような効果があるといわれています。
  • 歯の強化
歯の表面を覆うエナメル質を虫歯菌が出す酸に溶けにくい性質にかえることで、 歯の表面からミネラルが溶けにくくなり、虫歯予防に効果があると言われています。
  • 歯の再石灰化の促進作用
ミネラルなどが溶けだしてしまった歯の表面にフッ素が存在すると、唾液の中に存在するリン酸カルシウム(歯を構成する成分の1つ)という成分を沈殿させ、歯の表面の再石灰化(歯の表面の溶けてしまった部分が唾液などの働きで再び元の状態に戻ること)や、 初期う蝕の再石灰化を促進します。  
  • 口腔細菌の代謝抑制
フッ化物水溶液中のフッ化物イオン(水に溶けているフッ素イオンのこと)が抗菌作用をもっており、虫歯の原因となる菌の産生する酵素の働きを抑制する作用があると言われています。   さらに、以下のような事に気をつけていただくとより効果的にフッ素をお使いいただけます。
  • 虫歯になりやすいとこのに歯磨き粉を届ける
奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯茎の境目などの磨きにくいところや毛先が届きにくいところに届けることを意識して歯磨きするようにしてください。
  • 推奨濃度のフッ素が配合された歯磨き粉を使う
フッ素が配合された歯磨き粉の虫歯予防効果はフッ素の濃度によって違います。 フッ素濃度が高いほど虫歯予防に効果が高く、1000ppmを超えると濃度が500ppm 増すごとに予防効果が6%増加します。
  • 歯磨き粉は適した量を用いる
歯磨き粉は歯磨き中に唾液によって少しずつ薄まっていきます。そのため、 使用量が少ないとすぐにフッ素濃度が低下して効果が発揮できなくなってしまいます。 フッ素の有効濃度を保つために適した量を使いましょう。   当院にもりんご味やぶどう味、レモン味といった3種類の味のついたフッ素をご用意させていただいています。その他にもうがいするタイプのものや味がないタイプのものもありますのでお気軽にご来院ください。