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一人で磨いてみよう!

こんにちは、歯科衛生士の井上です! 子どもさんが小さいころはご両親が仕上げ磨きをしてしっかり磨いてあげなくちゃ!っといった思いがあると思います。しかし、小学生になって中学年ぐらいになると自分でちゃんと磨けてるから!と言う子も増えてくると思いますし、ご両親も大きくなってちゃんと磨けてるだろうと思う方もいらっしゃると思います。 そこで今日はお子さんの歯磨きについて話していこうと思います! もし、お子さんが「磨けてるもん!」といっていても、ちゃんと磨けてるか不安だなと思っているようであれば、染め出し液を使って確認してみるのがいいです。きちんときれいに磨けているように見えていても、綿棒を使って染め出しをして軽くうがいをしてみると、全体的に汚れがついていて、きちんと歯ブラシが当たっていなかったようです。ちなみに染め出し液はホームセンターや歯医者で購入することができます。 染め出し前 染め出し後 ではここから歯の磨き方の説明をしていきます! まずはどこが汚れているのか鏡を見ながら歯ブラシで落としておきます。歯磨き粉はきちんと正しい磨き方でできるようになってからつけましょう。歯ブラシを当てる角度は歯の表面に対して90°に当たっていないと汚れを取りきれません。力も少し抜いた状態で一度に二本の歯を磨くつもりでまっすぐ動かしましょう。この時に「シャカシャカ」という音がなっており、歯磨き粉をつけなくても細かい泡で出てきていると正しく磨けている証拠です。しっかり歯ブラシを当てられるようになっていれば、電動歯ブラシも有効です。その時にも普通の歯ブラシや部分磨きの歯ブラシも一緒よりいいです 次は歯と歯の間の汚れの取り方を説明していきます。どうしても歯ブラシだけで全部の汚れを取ろうとすると歯と歯の間の汚れが残りがちなので、歯と歯の間はフロスを使ってとっていきましょう。 ➀フロスを30㎝くらいの長さに切り、結んで輪っかをつくります。こうすると持ちやすくなります。 ➁両手の親指と人差し指でピンと張るように持ちしょう。この時に指と指の間は1~1.5㎝くらい空けます。 ➂歯と歯の間にフロスを合わせ、前後にスライドさせながらゆっくり動かします。グッと勢いよく入れてしまうと歯ぐきにフロスが食い込んでしまい、痛みにつながるので気をつけましょう! ④フロスが歯茎まできたら、歯面に沿わせて歯の側面の汚れをこすり取るようにフロスをしならせます。 ⑤同じ歯間を左右に分けて行う(隣接面の清掃) ⑥次の歯へ移るときはフロスをずらして、きれいな部分で行う 最初は慣れていないと思うので、鏡をじっくり見ながらフロスをゆっくり入れて練習していきましょう!   ときどき染め出しをしてみることで、いつもおなじところが染まっているようであれば、歯磨きの癖があってそこが磨き残ししやすい場所ということがわかります。 お子さんの歯磨きについての悩みを持つ方は多いと思います。今までの磨き方から先ほど伝えた磨き方に変えることはなかなか大変かもしれませんが、清潔な口を保って健康でいるためには大切なことなので一緒に頑張っていきましょう! 雑誌「デンタルハイジーン」2020年11月号より転載