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中日新聞コラム2025年5月20日掲載「口内炎がなかなか治りません。口腔がん?」

<質 問>

口内炎がなかなか治りません。口腔がんの可能性もあるとネットで見て不安です。歯医者でも診てもらえますか。

<解答>

ご心配な気持ち、よくわかります。口内炎は多くの場合、疲れやストレス、栄養不足、免疫低下、または頬や舌を噛んだことによる傷が原因ででき、通常は1〜2週間で自然に治ります。最も多い「アフタ性口内炎」は、白っぽい潰瘍ができて触れると痛みがあります。

ただし、2週間以上治らない、繰り返し同じ場所にできる、硬いしこりやただれ、出血、麻痺を伴う、痛みが強い、範囲が広がるといった場合は、単なる口内炎でない可能性もあります。特に、ご心配されているような口腔がんや前がん病変の可能性も、完全には否定できません。

歯科医院では、こうした粘膜の異常の診察が可能です。視診・触診のほか、必要があれば細胞検査や病理検査、大学病院など専門機関への紹介も行えます。早期発見が大切な病気もありますので、まずはお気軽にご相談ください。しっかりと診させていただきますので、安心してご来院ください。