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お口の中の汚れと言うと何を想像しますか?

こんにちは。歯科衛生士の木下です。 みなさんはお口の中の汚れと言うと何を想像しますか? 実は一言で汚れと言っても様々な種類があります。  
  • プラーク
歯の表面に付着する主に細菌からなる構造物で1グラムあたりに1000億個もの 細菌が含まれていると言われています。 歯周ポケットの内部や歯と歯の間の自浄作用が及びにくいところにできやすくなっています。 歯の表面にペリクルという細菌を含まない有機物の膜が形成されるとこれに含まれる唾液タンパク質に細菌が結合して付着しプラークが形成されます。 それらに含まれる菌が唾液中の栄養成分を取り込んで増殖していきやがて菌が歯面を覆うようになります。歯ブラシや歯間ブラシなどの清掃用具で簡単に落とすことができます。  
  • 歯石
歯石はプラークが石灰化したものであり、その石灰化は条件が揃うと数時間で開始されます。 歯石の表面はでこぼこしているためそこにさらにプラークが付着しやすくなりまた歯石になっていきます。 歯石には2種類あり1.歯肉縁上歯石 2.歯肉縁下歯石に分けられます。 歯肉縁上歯石とは歯周ポケットのより上にできる白色から淡黄色のもので唾液腺の近くにある下の歯の裏側に付着しやすく、歯並びが悪い場所も歯ブラシが当たりづらく歯石ができやすくなっています。個人差はありますが10歳代からできはじめます。 比較的脆い為専用の器具を用いると容易に除去することができます。 歯肉縁下歯石は歯周ポケットに炎症があるとカルシウムが歯の根っこに沈着してせ形成される暗褐色から暗緑色の歯石です。 歯周ポケットの中にできるので直接見ることはできません。 縁上歯石と比べて硬く歯面に固着し、さらに直視できない部分に沈着しているので除去するのが困難です。 縁下歯石はプラークと違い自分で除去することはできないので歯科医院に行き機械で取っていく必要があります。  
  • 舌苔
舌苔とは舌の表面に付着する黄白色の堆積物を言い、その付着量や色調は個人差が大きくさらに全身の健康状態によっても変化してきます。 舌苔に存在する細菌がタンパク質を分解することによって口臭の原因になることもしられています。  
  • 外来性色素沈着物
お茶やコーヒー、タバコなどが原因で歯の表面が黒褐色に着色する。 これらは生活習慣によるものが大きく研磨剤を含む歯磨剤の使用によって着色を予防することもできます。 口の中にはたくさんの汚れがありそれによって落とし方も異なってくるので分からないことがあればなんでも気軽に相談してくださいね。