えんどう歯科・矯正歯科クリニックのスタッフは「患者様の不安を少しでもなくすことが私ども衛生士、助手の役目」と語り、ブログに投稿しております。

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歯の豆知識

歯の豆知識

大人の矯正、開始時期や治療期間について

2018年03月31日

こんにちは。

えんどうインプラント・矯正歯科クリニック、院長の遠藤為成です。

 

前回、歯の豆知識ブログ2017/11/29

こどもの矯正治療、いつ頃から始めたらいいのでしょうか?」

にて、子供の矯正をメインに、歯の生まれ変わりと顎の成長を利用して並べていく矯正治療についてお話しさせていただきました。

 

今回は大人の矯正治療についてお話しさせていただきます。

 

私たちはこどもの矯正をA装置、大人の矯正をB装置と呼んでいます。

大人の矯正とは顎の成長が無くなってしまっています。

並んでいる歯のカタカタを治していこうねというものが大人の矯正です。

 

子供の矯正時期は、顎の成長を綺麗なアーチ状にする「バクシネーターメカニズム」によって綺麗に並べ、

歯の1こ1こにはそれほど注目しず、ザーッと並べていき、

大人の矯正時期になったらブラケットと言われるポツポツを貼って、

1歯1歯のカタカタを治していくという流れになります。

 

「バクシネーターメカニズム」とは、

図を見ていただけるとわかりやすいと思いますが、

内側からは舌、外からは頬・唇の力が加わり、

その両側からの圧力が均等な位置に歯は萌出してくることを言います。

 

なので、「いつから始められますか?」とよく質問をいただきますが

「いつからでも始めれます」というのが答えです。

ただ、成長がさわれるのは子供のうちだけです。

 

また、「いつから始めたらいいですか?大体の目安を教えて下さい」ということもよく質問されることがあります。

 

大人の方でしたら「いつ初めても大丈夫です」

 

お子さんの場合ですと「奥歯の6才臼歯の二本が生えて前歯が一本ずつ生えてきた状態、だいたい4本から8本くらい。

上が4本、上下で8本。もしくは上が6本、前歯が4本、奥歯が2本で、12本くらい生えて来たとき」というのが大体の目安になってきます。

 

さき程もお話したように、上顎に続いて、下顎の方が後から成長してくるので、出っ歯なお子さんや、下顎が小さいお子さんというのは、少し後からでも下顎を成長させられます。

ですが、受け口のお子さんというのは、上顎の成長は先に止まるので、なるべく成長がある時に、一生懸命引っ張ってあげた方がいいです。

 

昔は受け口というのはどこまで成長するのかわからないので、大人になってから行うのがプロトコールの一つでしたが、東京田園調布の柳沢先生が、受け口はあとから治した場合と、最初に治した場合のどちらがいいのか?という事を調べたところ、先に治した方が、成績が良かったという論文が通りました。

その時に受け口の治療を受ける為には3才からが望ましいという事が主流になりました。

2004年にTVや新聞などで取り上げられ、有名になりました。

 

その柳沢先生がムーシールドという装置を開発したのですが、実際3才のお子さんにこの装置をつけて、夜に寝てくれるかといったら難しいのが現実だとおもいます。

色々な事に興味があり、活発な時期でじっとしている事も難しい年頃ですので、当院としては6才位からのスタートでもいいと思っているのですが、もし出来る事なら、早めに受け口の子はスタートした方がいいのは本当です。

 

一度、治っても後戻りというのがある為、受け口の子に関してはゴールが長くなる傾向にあります。大人の矯正のB装置まで続くと事が多いです。

 

出っ歯のお子さんの場合は、子供の矯正であるA装置で治る場合もあります。

A装置で治る場合というのは、「これくらい治ればいいです」という時点での終了のことです。

でも、A装置では顎を並べると言う治療なので、歯の1こ1このカタカタは治りません。

その時、気になる場合は、B装置に移行します。

 

治療期間について、大人の場合、早ければ1年半から2年、長くても3年あれば終わるといわれています。

お子さんの場合は、6才頃から治療を始めて、成長が15,16歳頃で落ち着いてくると考えると、9年~10年程必要になります。

 

期間の面だけをとったら大人になってから治した方がいいかもしれませんが、顎の成長時期にしか触れない部分を治療するためには、子どもの時から始めた方が綺麗な歯並びになります。

 

歯医者さんによっても意見は違ってきて、成人矯正をメインで行っている所では、「まだ、はやい」と言われるでしょうし、小児矯正をメインで行っている所では「早くやらないと」と言われるでしょう。

どちらがいいのか迷うと思いますが、それにも一長一短があるので、期間を取るのか、装置を取るのか、によっても変わってきます。

 

要するに、矯正治療とは実質いつからでも始められますが、患者様のお口の中の状態によって、成長がさわれるうちの方がいい場合もありますし、大人になってからでも始める事は可能です。

 

子どものうちだと簡単な取り外し式の装置で歯を並べる事ができるので、子どもの時期からある程度並べておいた方が綺麗な歯並びになりますよ。

 

どのタイミングで始めた方がいいか分からない時は一度ご相談くださいね。

 

 

次回は、矯正の装置についてお話しさせていただきます。

 

むし歯について

2018年03月05日

こんにちは。えんどう歯科・矯正歯科クリニック歯科医師の梅原康次郎です。

今回の歯の豆知識は「虫歯」について説明させて頂きます。

今回はよく質問を頂く

Q1 虫歯はどうしてできるの?

Q2 どうして虫歯になると歯が痛くなるの?

Q3 水やお湯がしみるのは虫歯ですか?

の3つに絞ってお答えしていきたいと思います。

 

Q1 虫歯はどうしてできるの?

A1  口の中にいる虫歯原因細菌(主にストレプトコッカスミュータンス菌)が、糖質(砂糖)を利用して歯の表面にプラーク(歯垢)と呼ばれる水に溶けないネバネバした物質をつくります。このプラークが細菌をすみやすくし、その中の虫歯原因菌が糖質を利用して酸を作り、その酸が歯の表面を溶かすことで、虫歯となります。

 

お口の中には300~700種類もの菌がいると言われています。そしてプラーク1グラムの中には1000億個の菌がひそんでいます。しかし全ての菌が虫歯を作る訳ではありません。ストレプトコッカスを代表とする虫歯菌は糖質などの栄養を摂取すると酸を排泄するのに対して、栄養を摂取すると排泄物として茶色や黒の色素のみを排泄する色素産生菌なんて種類の菌もお口の中にいます。この色素産生菌により歯が黒くなると虫歯と見間違えてしまう事もあります。

 

≪きれいな歯≫

 

≪プラークがたくさんついた歯≫

 

Q2 どうして虫歯になると歯が痛くなるの?

 

A2  すりむいたりケガした時に風が当たると痛くなるのと似ています。むし歯のケガの一番の違いは、虫歯は自然治癒をしないということです。歯の中に、神経がかよっている歯髄とよばれるところがあり、虫歯が進行して歯髄に近くなると、冷たい物、酸味のある物は神経を刺激して痛みが出ます。虫歯が神経まで達すると、神経が炎症を起こすため、食べたり飲んだりしていない時にも痛みが出るようになります

 

虫歯になったからと言って必ず歯が痛む訳ではありません。歯は外側からエナメル質→象牙質→歯髄(神経)という順番に層をなしていきます。虫歯が進行していく順番も基本的にエナメル質から順番に進行していきます。もし虫歯がエナメル質内に限局していたら歯は痛くなりません。虫歯が象牙質まで到達すると、甘いものや冷たいものがしみる様になります。これは象牙質には細いストローの様な管が無数にあり、その管を伝って刺激が神経に伝わるから痛みがでるのです。

 

 

遠藤院長の著書「歯医者さんの治療がよくわかる本」より

 

Q3 水やお湯がしみるのは虫歯ですか?

 

A3  しみる原因は二つ考えられます。ひとつは虫歯です。中程度の虫歯では水や甘い食べ物がしみます。お湯もしみる時は、虫歯がかなり進行して、神経にまで及んでいる時です。もうひとつは、知覚過敏といって、歯が咬んでいくうちにすり減ったり、歯ブラシ圧が強かったり、くいしばりなどにより歯肉が下がって、歯の根が出て、神経が過敏になっている時にもおこることがあります。お湯がしみる、寝入りばな、体が暖かくなると痛む場合は、歯の根の先に膿を持っていることもあります。

 

歯茎の下にはエナメル質がありません。歯茎が下がってしまうと直接象牙質がむき出しになってしまいます。Q2でお話したように象牙質には無数の管があるので、虫歯でなくても刺激がそこを通って、歯の痛みにつながってしまいます。

 

 

今回は質問が多い事に対して簡単に記載させていただきましたので、一概にこれらが全てではありません。

体調によって虫歯のしみ具合が変化する事もありますし、全くしみない深い虫歯もあります。色素産生菌の色はなかなか歯医者さんの様な虫歯を見慣れている人でないと見分けはつかないと思います。

虫歯は擦り傷などとは違い自然に治るものでもないので、少しでも不安な事があればひどくなる前に近くの歯医者さんで検診と相談をうける事をおすすめします。

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