フッ素塗布は、乳歯や生えたばかりの永久歯の虫歯予防に高い効果があります。
乳歯や生えたばかりの永久歯のエナメル質は、構造が不安定で整っていないために、虫歯菌の産生する酸に対して弱く、虫歯になりやすいのです。
しかしフッ素を塗布することで、酸に強い構造にすることができます。
乳臼歯(乳歯の奥歯)が生えてきたころ(1歳半ころ)から、第2大臼歯(12歳臼歯)が生えてしばらくの間(14~15歳くらいまで)は、フッ素塗布を行なうことをおすすめします。
子どものお口の環境は、乳幼児から小学校高学年まで成長にともなって著しく変化します。
そのため、歯並びや咬み合わせをきれいに整えていくためには歯科医院での定期検診が大切です。
お子さんのお口の健康維持は、虫歯の予防処置を含めた定期検診をきちんとすることから始まります。
歯の表面のエナメル質を虫歯菌の出す酸に溶けにくい性質にします。
歯から溶け出したカルシウムやリンなどの再付着(再石灰化)を助けてくれます。
虫歯菌の働きが低下し、歯を溶かす酸の放出が減少します。