皆様こんにちは!!
今月の歯の豆知識を担当させていただきます、えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上昂秀です!よろしくお願いします!
皆様ご存知のことと思いますが、昨今は新型コロナウイルスの感染拡大について日々ニュース、新聞などで報道されています。
小、中、高等学校の長期連休が延長されお家時間が長くなり、休日なのに、本来の予定通りに行動できていない家族の方々、皆様が大半を占めていると思います。岐阜県も緊急事態宣言が解除された今でも家族、職場の皆様のことを考え、行動を自主的に抑え、例年とは違う暮らしをされている方々が大半なのではないかと思います。
私自身も、本当に早く、このコロナ禍の状況が緩和され、昨年通りの生活に戻らないかと日々願うばかりなのです。今は岐阜県の皆様、それから日本全国の皆様が協力し、日本が安定した状態に戻ることを願い、行動するしかないと思います。
なので、少しでも早く今までの生活に戻れるように、外出中のマスクの着用、お家に帰ってからの手洗い、うがい、殺菌を徹底し、協力して生活していきましょう!
さて、今の世の中の話が長くなってしまいましたが、今回の歯の豆知識では、患者様から
相談されることが多い、顎関節症についてお話ししていきたいと思います。
普段、診療をさせていただき、口が開けづらい、大きく口を開けると痛い、顎の動きが悪いなど、顎にまつわる様々な主訴で来院される方々がいらっしゃいます。お口が開かないと、話をする時や、トレーニング、部活の練習、ご飯を食べる時など生活の中の様々な場面で支障が沢山出てきますよね。なので、今回は顎関節症についてお話ししていきます。
筋性のものと関節性のものに大別され、5つの分類に小型分類されています。
顎関節症は 咀嚼筋(口を開けたり、閉じたりする時に働いている筋肉の総称)、耳前部、顎関節に局在する痛みのことを言います。
下顎の運動の制限や、下顎を動かした時に左右の顎の動きがズレてしまう症状、顎の関節の雑音が主な症状となっております。
顎関節症は大きく5つの分類がされております。
咀嚼筋の活動の異常により生じる筋肉の代謝異常が原因で、筋肉の緊張、顎を運動させた時に痛みが生じるもの。
顎の関節は頭の骨と下顎の骨とが、関節円板というクッションの働きをしてくれる組織を介し、その周りを筋肉で覆われて、支えられています。その関節円板や、関節全体、関節を支えている組織に、顎を動かした時に痛みが出るもの。
頭の骨と下顎の骨の間にあり、クッションの役割をしてくれている関節円板の位置の異常、変性を主な病変としたもの。
顎関節の痛み、開口障害、関節雑音の少なくともいずれかの症状が見られ、画像診断により、骨の形態変化が確認されたもの。
顎関節症は大きくこの5つのタイプに分かれます。ここから、診査、診断をしていき、顎関節症のタイプ別に適切な治療へと移っていきます。
初期の治療としては、口を開けたり閉じたりする開口訓練を行います。
まず、生活指導や、頬杖、うつぶせ寝、大きく口を開けることなどを控えるようお話しさせていただきます。
運動療法としては、筋肉のマッサージ、開口訓練などを行います。
マッサージとしてはお口を開けるのに作用する筋肉は顎の周りに大きく4つ存在しています。その中でも耳の前に位置する筋肉、外側翼突筋という筋肉があります。マッサージではこの外側翼突筋をほぐし、マッサージすることで筋肉の緊張がほぐれお口が開けやすくなると考えられます。お口を閉じて歯を食いしばると耳の前の筋肉に力をが入り筋が張ります。次に少しだけお口を開けると窪む筋肉があります。ここに外側翼突筋が存在しており、ここの筋肉の窪みを円を描くように刺激してあげることにより、外側翼突筋がほぐれると考えられます。この方法でこマッサージをしてみましょう。
そのほかにも
物理療法として、経皮的神経電気刺激という低周波の電気を用いて痛みを緩和していく方法や、低出力レーザーを用いて痛みを緩和していく方法、温熱療法などがあります。
スプリント療法として、お口の中にマウスピースのような装置をいれ、上下の歯との間に隙間をつくり、顎関節への負担の軽減を期待する方法などがあります。
初期の治療ではこのような方法で、顎関節の痛み、症状の緩和を行なっていきます。
前述した顎関節症の各分類にあった治療方法がそれぞれあります。分類によっては治療方法の内容がとても濃くなってしまうものもあるため、今回は初期の治療方法について主にお話しさせていただきました。
成長期のお子様など、顎の骨や筋肉の成長に伴い、一時的に顎関節症の様な症状が見られる方もいらっしゃいます。
当医院では今の症状についてのお話しを聞かせていただき、適切な説明、対応、治療をさせていただいております。症状によっては大きな病院の口腔外科への紹介なども可能です。顎関節についてだけではなく、何かお口のことでお困りのことがありましたら、
お気軽にご相談下さい!お待ちしております!
参考文献 医歯薬出版株式会社 第3版 口腔外科学
こんにちは。
えんどう歯科・矯正歯科クリニック
院長の遠藤為成です。
今回は、『中日新聞』8/27分に掲載させて頂いたコラムをご紹介いたします。
Q:口腔環境が良ければ感染予防につながるのでしょうか?
口腔内には300~700種の菌が存在しています。
細菌の数で言うと歯垢1g(湿重量)当たりでは
1~2.5×10の11乗個と言われ糞便1g当たりの細菌の数は同等と言うデーターも出ています。
このような事からも口腔内環境を整える事は非常に重要です。
ウイルスは口からも侵入してきます。
いくら口腔内環境を整えても口に入った時点で感染するのでは?
と、思われがちですが、ウイルスは喉粘膜より侵入してきても、
すぐに侵入してくるわけでありません。
お口の中は粘膜のバリアーで守られています。
しかし、歯周病菌は粘膜層を破壊しウイルスを体内に侵入しやすくする
酵素(プロテアーゼやノイラミニダーゼ)を出します。
歯周病菌由来の酵素は抗ウイルス薬で抑制できないため、ウイルスの感染を助長します。
コロナウイルスもインフルエンザウイルスも
同様の感染経路と言われていますので
口腔内環境を整えることはコロナ対策にもなります。
3密を避けることはもちろんですが、
ウイルスに触れない努力・歯磨き・手洗い・うがい
歯周病の予防と定期健診も加えてをおすすめします。
こんにちは。またまたお久しぶりの投稿になります。遠藤奈穂です。
前回の投稿から早、五か月・・・。
時の経つのは早いもので・・・。
最近は突然の雷鳴、豪雨、物凄い暑さ、気象状況が読めない毎日ですが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
さて、ブログを他の先生も書いており、大きな話題もそろそろ尽きてきたかのような・・・という事で、今回からの私のブログは、患者様からの質問が多い事項を投稿していきたいと思います。(‘ω’)ノ
〇子供さんたちが歯磨きを嫌がります。どうすれば良いですか?この子、虫歯なの?知らなかった!!
という質問です。嫌がるのは自我の芽生えです。その子その子により個性があり、嫌がられない子、極端に嫌がる子、嫌がられる年齢にばらつきもあり、みんな様々です。
ですが、親御さんは子供さんにとったら、家族内の規律を決める方だと私は思っています。
嫌がっても、(歯ブラシの時以外は優しくしてあげてくださいね( *´艸`))親御さんが法律!!くらいの勢いで行っていただきたいです。
ご自身で磨きたいからと、歯ブラシを持たれるお子さんがいらっしゃいます。
それでも、その子を尊重していただくことは大切ですが、そこもやはり、仕上げ磨きは必ず行ってあげてください。
それと、小学一年生になったらもう何でも自分でできるよね?と、今までされていたのに、ピタッと仕上げ磨きをされない親御さんもいらっしゃいます。小学校の間は一日に一回、寝る前だけは仕上げ磨きをしてあげてください。
これは親御さんにも試練です。毎日寝る前にやらなければいけないことが一つ減るのでちょっと仕上げ磨きをさぼりがちになる・・・。わからなくもないです。私ももう大きいですが、二人子供を育ててきましたので。(お酒が入ってしまった時は特に、子供の歯磨きは面倒くさい・・・。わかります!!)
ですが、ここは子供さんの将来のことだと思って、親御さんが頑張ってあげてください。
六歳臼歯、十二歳臼歯、大切な新しい場所に生えてくる奥歯や、今までの乳歯の場所から沢山の永久歯が生えてくる時期にもなります。この、生えたばかりの歯はどうしても表面がまだ柔らかく、歯が虫歯菌で、崩されやすい幼弱な歯質をしています。
その歯を強くしてあげるのも、仕上げ磨きの極意です。
そして、一日一回は子供さんの歯を観察してみてください。色の変化、歯肉の状態、色々観察していただけるだけで、色んなことがわかってきます。日々の変化を感じ取ってください。
そこでまたご質問あれば、何なりとお聞きください。その都度、ご希望の方はブラッシングの仕方もお教えいたします。
親御様には毎日のお仕事、家事、育児でへとへとだとは思います。
ですが、お子さんにとっては何十年も関わっていく大切な歯ですので、この時期、この期間だけは、
心を鬼にして!!頑張ってください。(‘ω’)ノ
矯正治療に移行する時になっても、虫歯があるとせっかく矯正しても矯正治療中にも虫歯でぼろぼろ・・・そうなると、虫歯治療も難しい場合がまれにあります。
そんな子は矯正治療後にまとめての治療にはなりますが、かみ合わせを矯正できれいにしても、かぶせると、もともとの形を再現するのはとっても難しくなってきます。
そうならないためにも、大切なお子さんの歯、親御さんの力で守ってあげて下さい。
では、力説してしまいましたが、今回のテーマはこれにて終了いたします。
次号の私のブログの回には、またまた、その時に一番質問が多い事項をピックアップしていきますね。
お楽しみに(⌒∇⌒)
皆さんこんにちは!
6月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!
全国的にもコロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されました。外に出かけることも多くなりますが、油断してしまうあっという間に第二波が来てしまいます。みんなが協力して行動し、安心安全に出かけることができるように乗り越えていきましょう!
さて、今回のテーマは『歯磨き』についてです。ざっくりとしたテーマですが、皆さんは普段いつ歯磨きをしていますか?磨き方、タイミングは決まっていますか?
歯磨きの重要性については、先述したコロナウイルスとともに各メディアでも取り上げられています。ではなぜ歯磨きが大切なのかを述べさせていただきます。
まずは唾液についてお話します。唾液には多くの作用があります。消化作用、粘膜保護作用、殺菌作用、緩衝作用(お口の中を中和してくれる)、再石灰化作用(虫歯を防ぐ)などが挙げられます。この作用一つ一つは普段、そしてコロナウイルスにも重要な影響を与えています。ここで一つ、細菌やウイルスは歯周ポケットから侵入しやすいといわれています。歯周ポケットは歯磨きを怠っていると歯茎が腫れ、結果として発生してしまいます。つまり、歯磨きを怠ったり間違った磨き方をすると歯周ポケットが深くなり、そこから細菌やウイルスに感染してしまう悪循環が生まれてしまうのです。唾液に含まれる成分だけではウイルスにかかってしまうリスクがあるということなのです。
新型コロナウイルスは口腔内から肺に入り込んでしまうと、重症化するといわれています。歯磨きをすることは感染予防とともに重症化の予防にもなるのです。
では、歯磨きはいつやるのがいいのでしょうか?結論から言うと、朝起きてすぐやるのがいいといわれています。唾液の作用についてお話しさせていただきましたが、寝ている間は唾液がほとんど出ないのでこの作用が働いていないのです。つまり、寝る前にきれいにしても起きるときには細菌が増えてしまっています。この状態で朝食を食べると、細菌ごと飲み込んでしまうことになるのです!怖いですね…
また、磨き方についてもいろいろな方法があります。スクラッビング法、ローリング法、バス法…ただし、これらはあくまでも一例です。最も最適なのは、歯医者さんから自分に合った磨き方を教えてもらうことです。お口の中の状態は人それぞれです。歯並び、生え方、歯ブラシの硬さなどを含めて、しっかりした歯の磨き方をこの期間に身につけておきましょう!
当院でも初診の患者様やメインテナンスで来院される患者様に歯周病のチェックや磨き方を一人一人にお伝えさせていただいています。ステイホームの期間に自分に合った磨き方を身につけ、感染予防をしていきましょう!そのほかにも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。お待ちしております!
みなさん、こんにちは!
今回5月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の中町侑右です。
よろしくお願いします。
新型コロナウイルスの猛威も少しずつ落ち着いてきましたでしょうか。
岐阜県も緊急事態宣言が5月中旬に解除され、少しずつですが今までの日常が戻ってきている様な気もします。長い自粛生活が続きましたが、ここで油断してしまってはまた第二波、第三波が来ると予想されてますので、ウイルスが身近にあるという意識は常に持って行動しないといけません。
みんなで協力して乗り越えましょう!!
さて、自粛生活を強いられるなかで、多くの方がお家で過ごす時間が多くなったのではないかと思います。
ステイホームという言葉もいまや毎日耳にするようになりましたが、やはりお家でやれることというのは限られてきます。
なかなか普段は仕事などで忙しくて時間がない方にとっては自分の生活習慣やルーティンを見つめ直すいい機会になっているかもしれません。
その中で今回お話させていただきたいのは、歯科に関わる毎日のルーティンである、歯磨きについてです。
歯磨きをする理由
いま、歯を失ってしまう1番の理由は歯周病と言われています。
虫歯も身近な疾患ではありますが、実は歯周病の方が患者さんの数が多いのです。成人の方だと約9割の方が歯周病にかかっていると言われているので、ほとんどの方にとって人ごとではない話です。ではどうすれば歯周病を治すことができるのか、予防することができるのか。
重要になってくるのは毎日の歯ブラシと定期的な歯科医院でのクリーニングです。
歯周病は食べかすなどのプラークと呼ばれる汚れがお口の中に残ってしまうことによって、歯ではなく歯を支える周りの組織である歯茎や顎の骨が炎症を起こし、骨まで溶かしてしまう疾患です。
つまりプラークを取り除くことができれば歯周病を予防することができるのです。
歯周病とは
歯周病は大きく2つに分けることができます。1つが歯肉炎、もう1つが歯周炎です。
歯肉炎は炎症が歯茎にのみ存在しているということです。
歯茎が炎症によって少し腫れている状態を歯肉炎といいます。逆に歯周炎は歯茎が腫れているだけでなく、歯茎と歯との付着が失われている、また顎の骨まで炎症が及び骨を溶かしてしまっている状態です。この場合にポケットは5mm以上の大きな数字になってしまいます。
歯肉炎の段階なら適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングで治る可能性もありますが、歯周炎になると完全に元の状態に治るのは難しいです。
一度溶けてしまった顎の骨は、自然に元に戻ることはないのです。ですので早い段階で対応することによって歯周病は進行を抑えることができるのです。
歯周病の検査
歯周病の原因となるプラークは歯と歯茎の間の隙間に溜まりやすいと言われています。この隙間のことをポケットと言います。
当院でも初診で来ていただいた方や定期的にメインテナンスさせていただいている方などに歯周病の検査をさせていただいていますが、この検査でポケットの深さを測っています。正常なら1〜2mm程度、3〜4mmなら少し歯茎が腫れている状態、5mm以上になると歯周病が進行していることを示しています。
毎日のブラッシングで適切にプラークを取り除くことができていれば1〜2mmの正常値になりますが、たまに歯ブラシをさぼってしまったり、どうしても磨きにくいところなどがあると3〜4mmの部位ができてしまいます。
成人の方で9割が歯周病ということはほとんどの方がどこかの歯に3mmというポケットが存在しているということです。
次回は歯磨きについてもっと詳しく!
今回は歯周病について詳しくお話させていただきました。
その歯周病の予防に1番大切なのは毎日の歯磨きです。
次回からは歯ブラシや歯磨き粉の選び方や、
磨き方のコツについてもっと詳しくお話ししていきたいと思います。
皆様こんにちは!今月の歯の豆知識を担当させていただきます!
えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上です。
最近では毎日新型コロナウイルスについてテレビ、ネットなど様々なところで耳にします。
先日岐阜県でも県独自の非常事態宣言が出されました。外出自粛の日々が続き、新型コロナウイルスの猛威がいつ終息するのか不安に思ってみえる方も多いといると思いますが、細心の注意を払い行動をし、予防を徹底していきましょう!!
さて今回の歯の豆知識は定期検診についてお話しさせていただきたいと思います。
当医院では大勢の患者さんに定期検診で来院していただいております。
来院される患者さんの中には前回の定期検診から特に気になることなく、歯のお掃除ご希望で見える方、歯ぐきが腫れてお痛み、腫れ、違和感がある方、歯の詰め物・被せ物が取れてしまった方、歯がしみる・痛いという症状のある方、入れ歯が壊れた方など様々な思いをもって来院していただいております。そこで定期検診では主にどのようなところを見させていただき、どのようなことを実際に行ってているかお話しさせていただきたいと思います。
ここで質問ですが、皆様、虫歯になる原因、歯ぐきが腫れてしまう原因はご存知でしょうか??
歯や口腔について詳しい方はご存知のことと思いますがお話しさせて頂きます。
虫歯、歯ぐきの炎症の主な原因が歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の集まりのことで、歯や歯ぐきについた汚れのことです。小学校の保健の先生による歯科指導の時やテレビのCMなどで耳にされたことのあるワードだと思います。この歯垢はお口の中に停滞していると、お口に入ってきた食べ物の食べカスなどを栄養源にし、酸を出します。その酸により硬い組織である歯が溶かされ、虫歯になるのです。歯と歯ぐきの境い目に停滞した歯垢も酸を出すので出された酸により歯ぐきが炎症を起こすということが考えられます。なので定期検診ではお口の中の歯の状態、粘膜の状態などをはじめ多くの部位を見させていただいております。
次に定期検診では何をするのかということについてお話しさせて頂きたいと思います。
まず
1番最初にお口の中全体を見させていただき、異常がないかどうか診査します。
次に歯周病の検査をさせていただきます。プローブと呼ばれる器具を用いて歯と歯ぐきの間の歯周ポケットと呼ばれる溝の深さを測り、歯ぐきに炎症があるかないかを見させていただきます。当医院ではその歯周ポケットの深さが、1〜2mmが正常値、3mm以上ある部位は歯ぐきに炎症が起きているという基準で見ております。それと同時に口腔内の軟組織、舌、口腔粘膜の炎症や異常、前がん病変がないかなどをチェックします。
その次にスケーリングと呼ばれる超音波器具を用いたお掃除をしています。歯の表面や歯と歯ぐきの間についた歯垢や歯石、汚れを取り除いていきます。
最後に当医院では専用の薬剤 ブレスクラブを用いて、歯ぐきのマッサージをしていきます。この歯ぐきのマッサージには様々な効果があります。ブレスクラブと言う薬剤には天然ハーブである マカーヌ が配合されており、アロマのリラックス効果で免疫力がアップし、ストレスの緩和につながるとされています。また、歯ぐきのマッサージの時のツボ押し効果により歯ぐきの血行が良くなり、筋肉がほぐれ、疲れがとれると考えられています。
僕自身もスケーリング、歯ぐきのマッサージをした経験がありますが、歯がツルツルになり、お口の中がさっぱりしてとても爽やかになります。
主に今お話しした流れにより定期検診は進んで行きます。
皆様も虫歯になっているかもしれない、歯ぐきに違和感がある、などお口の中なことで気になることがございましたらお気軽にご相談していただき、定期検診で気になることを解消していただけたらと思います。
最後に新型コロナウイルスの予防についてです。実践されている方がほとんどだとは思いますが、外に出るときはマスクの着用をし、お家に帰られた際には手洗い・うがいなどを徹底していきましょう!!それから少しでも早く事態の終息が図れるよう皆さんで意識し、協力し合い、生活していましょう!!
いち早く今まで通りの普通の生活が送れることを願っております。
皆様、こんにちは。
お久しぶりの投稿になります。遠藤奈穂です。
今月のブログの内容です。
頑張れ!!日本!!
頑張れ!!世界!!
ということで、昨今、新型コロナウィルスの話を聞かない日はないです。
新型コロナウィルス感染者〇名・・・。そのうち死亡者〇名・・・。
悲しいですね。芸能界では志村けんさん。私事ですが、泣きました。
この人間に危機感を与えてしまうウィルスについてお話します。
そんな事を言うと、歯医者ごときが医者みたいな事を言うな!!
とお叱りを受けそうですが、
確かにそれだけ聞かれるとそうかもしれません。
私は日常、訪問診療に出かけております。
そこで、口腔ケアを行っているのですが、(勿論、治療が必要な場合は治療を行います)
こんな統計があります。
日本の介護施設に通所している高齢者に対して歯科衛生士による週に一回の口腔ケアを実施すると、セルフケアを実施した高齢者に比べて半年の期間中にインフルエンザの発症率が10分の1になったという結果が報告されています。
そして、口腔ケアを行った群では、唾液中のインフルエンザウィルスの感染を助ける物質の低下が見られました。
実は、新型コロナウィルスもインフルエンザの時と同じ物質を使って人の体内の細胞に侵入してくることも分かっています。
ということは、私は口腔内の衛生を保つことにより、こういったウィルスの体内侵入を防げるのでは?と思っています。
また、唾液は、人が生きる中で持ち得た自然の感染防御作用があります。
分泌型IgA抗体、ラクトフェリン、リゾチーム等々、抗ウィルス作用を持ったたんぱく質が含まれています。
年齢が進むにつれ、この唾液を分泌する唾液腺という腺が小さくなり、唾液の分泌が
少なくなってきます。
唾液の分泌を促すマッサージの方法もあります。
是非、この機会にトライされてはどうでしょうか?
そして、何より、お口を清潔に保つことがご自身の健康にも役立つことが分かっていただけたでしょうか?
まだまだ、高齢者の口腔ケアの大切さに理解してくれない方も実際いらっしゃいます。
超々高齢化社会になった日本はもう少し国をあげて?口腔内の理解もしていただけたら・・・・・・
と願うばかりです。
遠藤 奈穂
皆さんこんにちは!
1月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!
2020年ということで、オリンピックイヤーの年になりましたね!令和2年となり、新しい年を迎えましたが、まだまだ肌寒いこの時期に体調を崩す方も多いので手洗いうがいなどから気を付けていきましょう。
さて、今回のテーマは『歯周病と全身疾患』についてです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、歯周病は様々な疾患と深く関係しているといわれています。心疾患や糖尿病、低体重児出産などの全身疾患との関係は多岐にわたり、『ペリオドンタル・メディスン』とも呼ばれています。ではどのようにしてこれらの疾患と歯周病が関係しているのか、お話ししたいと思います。
まず大前提として、両者のリンクの根底には『炎症』があります。歯周病の世界ではこの炎症を見つめ直そうという考えが広まってきました。皆さんも経験があるように、歯周病の治療の際に歯茎の検査で歯と歯茎の間の深さを測る(歯周ポケット)ことでどのような状態かを確認していきますが、この歯周ポケットの深さだけでなく、BOP(Bleeding on Probing:プローブ時出血)をなくすことが歯周病治療のゴールとして非常に重要であることが近年言われています。
今回は歯周病と糖尿病に着目してご紹介したいと思います。
まず、糖尿病の概念として①高血糖で代表される特徴的な代謝異常、②その原因としてのインスリン作用の不足、③代謝異常が続くと特有の合併症が起こるなどの特徴があります。また、糖尿病は大きく分けて2つに分かれ、1型と2型があります。糖尿病患者の約9割が2型とされており、この2型は予防可能です。
では糖尿病によって高血糖状態が持続するとどのようなことが引き起こるのでしょうか。糖尿病で血糖が高い状態が続くと、様々な合併症が起こるとされています。これは免疫機能の低下によるもので、易感染状態(感染しやすい状態)になります。歯周病は感染症の一つとされているため、糖尿病の合併症の一つに挙げられています。
また、糖尿病と歯周病の両者間には双方向性の関連があるといわれています。つまり①糖尿病⇒歯周病と②歯周病⇒糖尿病(歯周病が進行している場合)の2つがあります。
①の糖尿病⇒歯周病については、
・糖尿病は歯周病の重要なリスクファクター(危険因子)である
・長期の糖尿病や血糖値不良は、より進行した歯周病につながる
・血糖値不良と歯周病の重篤度(進行)は大きく関係する
などのことが挙げられています。
②の歯周病⇒糖尿病については、
・糖尿病ではない方が血糖値不良となる危険性が高まる
・糖尿病患者が合併症を発症する危険性が高まる
・糖尿病でない方が糖尿病になる危険性が高まる
などが言われています。
歯周病と糖尿病は慢性的な疾患であるため、一度発症してしまうと治癒は難しく、患者さんのQOLの低下にもつながってしまいます。糖尿病にならないために普段の食生活を見直すことと同じように、歯周病にならないように普段から歯磨きをしっかりすることや歯医者さんで定期健診を受けることがとても大切になります。
医学博士で糖尿病専門医の西田亙先生の著書「糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい 内科医が教える、お口と体の健康の新常識」にて、歯磨きの大切さを書かれています。
糖質制限より、まず歯磨きを!
当院でも初診の患者さんや定期健診の患者さん含め、歯周ポケットのチェックを定期的に行っています。歯が痛くなってから歯医者さんに行けばいいかなーと思っている方は、歯周病だけでなくいろいろな病気になってしまう可能性もあるということを知っていただければと思います。気になることがありましたらお気軽にご相談ください。お待ちしております!
みなさんこんにちは!今回12月の歯の豆知識を担当させて頂く中町侑右です!
今年は比較的暖かい日が続いていますね。昨年の今頃はチラチラと雪が降る日もあったかなと記憶しており、今年は早めにスタッドレスタイヤに変えましたが、まだ雪が降ることもなく、過ごしやすい年越しとなりそうです。
さて、前回7月の歯の豆知識を担当させて頂いた際、親知らずについて詳しく書かせていただきました。今回は前回お話しできなかった親知らずの抜歯について、もっと詳しく知っていただければと思います。
様々な理由から親知らずを抜くことになった場合、1番心配なことはやはり神経に近いかどうかということです。上の親知らずを抜く場合は近くに大きな神経が通っていないので、比較的簡単に抜けることが多いのですが、下の親知らずの場合は歯の根っこが神経に近いことが多いのです。下顎には触っている感覚や、痛みを感じる感覚など、全ての感覚を司る下歯槽管という大きな管があります。下歯槽管はレントゲン写真上でしっかり確認することができ、おおよそ親知らずのすぐ下を走行しています。当院に1番最初に来て頂いたときに撮影するパノラマレントゲン写真上で、親知らずの歯の根の先と下歯槽管とが明らかに距離がある、接していない場合は問題なく抜歯することができますが、かなり距離が近い、または触れていると疑われる場合はより精密な検査が必要になってきます。
パノラマ写真はあくまで二次元的な画像になるので、虫歯や歯周病の検査には適しているのですが、神経との位置関係を見るにはCTや3Dなど三次元的な検査が必要です。検査の結果、神経に触れていなければやはり問題なく抜歯できますが、触れている場合は抜歯の際に神経を圧迫または傷つけてしまうことがあるので、痺れが残ってしまう可能性があります。あまりに神経に大きく触れていたり、骨の中に深く埋まってしまっている場合は、口腔外科のある病院で抜かれた方がいいこともあるので、そのときは紹介状を書かせて頂くこともあります。しかし、痺れが残るリスクとしては当院で抜かれても口腔外科で抜かれても変わらないことが多いので、基本的には当院で抜歯させて頂けます。
痺れが残ってしまった場合、感覚としては麻酔がずっと効いている感じが残ります。最初は500円玉大くらいの痺れが口角の下あたりに出てきますが、その痺れはだんだん小さくなってきて、半年〜1年をかけて1円玉大くらい、また人によってはほとんど痺れを感じなくなります。
また、場合によっては歯茎を切開したり、顎の骨を削ったりする必要があります。この処置だけで痺れが残ることはありませんが、この場合は腫れや痛みがでることがあります。痛みと腫れは同時に起こるのではなく、抜歯後1〜2日に痛みのピークがきて、その後に腫れのピークがきます。人によっては青あざのようになることもありますが、長くても2週間ほどで腫れも治まってきます。
インプラントなどの外科的処置には、偶発症といって回避できない部分もあります。
主治医の先生とよくお話しされることをお勧めいたします。
親知らずに関して2回に渡って書かせていただきました。炎症を放っておくのもよくないですし、虫歯になってしまう可能性もあります。最も多いお悩みのひとつだと思うので、まずはいつでもご気軽にご相談ください。
今月の歯の豆知識を担当させていただきます。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックの池上昂秀です。よろしくお願いします。
2019年もあっという間に時間が過ぎ、もう残すところ1ヶ月と少しとなりましたね。
段々と寒さも増してきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
日々診療をさせていただき、沢山の患者さんの治療をしていて沢山のケースに遭遇いたします。その中で歯周病が進行してしまい歯がもたない状況になってしまったケース、歯の根っこが折れたり、割れてしまいもたせられなくなってしまったケースなど多くのケースがあります。
そこで今回の豆知識では歯を失ってしまった場合の治療方法についてお話したいと思います。
当医院で行われている主な治療法は
入れ歯 ②ブリッジ ③インプラントの3つになります。
それぞれの治療の利点と欠点をお話ししていきます。
①入れ歯
利点
・自分の歯を削る必要がない。
・取り外し式のため、入れ歯、自分の歯共に清掃がしやすい。
欠点
・違和感があり、慣れるまで期間がかかる
・安定して噛むことが難しい
・割れたり、変形しやすく耐久性が低い
②ブリッジ
利点
・取り外す必要がなく、違和感が少ない
・入れ歯に比べるとしっかりと噛める
欠点
・土台となる自分の歯を削る必要がある
・土台となる歯に負担がかかる
③インプラント
利点
・ブリッジに比べよく噛める
・取り外しの必要がない
・自分の歯を削る必要がない
・隣の歯に負担がかからない
・審美性が高い
欠点
・手術の必要がある
・費用がかかる
3つの方法にはこのような利点欠点があります。歯一本の欠損のお話しとは別に複数本の歯の欠損のお話しも簡単にしていきます。奥歯がない状態でご飯を食べたり日常の生活をされていると噛み合わせの時にかかる力が前の方の歯にかかるようになってしまいます。この様な状態になりますと、前歯や小臼歯部に力がかかってしまい、突然被せ物が外れてしまったり、詰め物がとれてしまったりと行った症状が出てくる可能性が出てきます。他の歯に影響が出ない様にするためにも、歯を失ってしまった箇所があればそこの部位を補う治療をすることが大事になってくると思います。患者さん1人1人でお口の中の状態や治療に対する考え方、希望する治療など様々な点で違いがありますが、当医院では患者さんに最適な方法をお話しさせていただき、ご提案させていただいた上で治療をしております。お口の中のことでお困りのこと、お悩みがございましたら遠慮なさらずにお話し下さい。スタッフ一同お待ちしております。
また、当院の院長 遠藤為成は「日本口腔インプラント学会」で研鑽を積んでいます。
詳しくは院長ブログをご覧ください。
https://www.endo-dc.net/blog/