皆さんこんにちは!
12月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の近藤です。よろしくお願いします!
すっかり寒くなり、雪も降り始めましたね。これからさらに寒くなり、冬の美味しい食べ物もたくさん出てきます。お家でのお食事もですが、外食の機会も増えてくる頃ですので引き続き感染対策もしっかりしてみんなで良い年末年始を迎えましょう!
さて、今回のテーマは『唾液』についてです。
皆さんは『唾液』と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?何か美味しいものを想像したときにも唾液は出てきますよね。実はこの唾液、とても重要な成分をいくつも持っている、欠かせないものなのです。今回はその唾液にフォーカスしてお話していきます。
唾液にはたくさんの効果があります。食べ物を飲み込みやすくすること、味を感じやすくすることだけでなく、消化作用や殺菌作用、再石灰化作用や緩衝作用、自浄作用など様々な役割があります。一見歯と関係ないように思えても、再石灰化作用は歯の表面にあるエナメル質という層を細菌が作り出した酸が溶かす(脱灰)のを修復し、元の状態に戻す作用です。また緩衝作用は先述のように、お食事で口腔内が酸性に傾いたときに中和することで、脱灰を防いでくれる作用です。自浄作用は食べ物などの汚れ残りを洗い流してくれる作用であり、どれも重要な作用です。では、この唾液は一日にどのくらい出ていると思いますか?
唾液の分泌量は1日で1〜1.5lと言われてれいます。ですが、ここには個人差や性差、さらには健康状態によっても左右されると言われています。さらに、唾液の質も様々あり、虫歯や歯周病にも様々な影響を及ぼすと考えられています。何らかの原因により唾液量が減ると、先程の効果が十分に得られなくなる場合があります。食べ物が飲み込みにくくなった、口の中がネバネバする、口臭が気になるようになった、滑舌が悪くなったなどの症状はありませんか?
唾液が少なくなる原因としては、加齢やストレス、不安定なホルモンバランス、口呼吸や、生活習慣など多岐に渡ります。さらには糖尿病やシェーグレン症候群といった全身疾患、お薬による副作用なども考えられます。では唾液を増やすにはどうしたら良いでしょうか?
唾液を増やすには、少なくなってしまった原因を解決する必要があります。ストレスを減らすこと、よく噛んで食べることも一つです。歯周病で歯が抜けてしまったままにしてしまったり、虫歯があって痛いまま放置していたりすると咀嚼の回数も効率も悪くなり、結果として唾液が減少してしまうことにもつながります。また唾液は唾液腺から口腔内に分泌される分泌液であるため、唾液腺をマッサージすることも効果的です。
これまでお話しさせていただいたことは主に歯に関連した唾液のお話ですが、その他にも唾液は全身的な健康状態にも大きく関係があります。お口の中のことから唾液を知ることで、皆さんの健康をさらに良いものになると思っています。
当院では様々な症状を患者様ご自身で感じていることをカウンセリングからお聞かせいただき、一人一人の症状にあった治療計画を立てた上で納得していただけるよう努めています。最近唾液が減ってきた気がする、久しぶりに検診に行こうかななど、どんなことでもお話しいただければと思いますのでご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。