皆さんこんにちは。今月の歯の豆知識を担当させていただきます、渡邉です。
7月8月は例年より猛暑日が続いていますね。特に全国的にも岐阜県は気温が高いのではないでしょうか?
外出中はもちろんですが、室内に居ても熱中症になることがあるので十分に気をつけてくださいね。
暑いとなかなか外には出て行きづらく、お家の中でパソコンやスマートフォンの操作に集中しすぎることや、少しうつむいた状態での操作、またマスク生活のストレスなど、緊張して知らず知らずの内に上下の歯を接触していませんか?
今回は、知らないあいだにやってしまっている癖についてお話します。
みなさん、TCHという言葉は聞いたことありますか?普段の生活の中では、なかなか聞きなれない言葉だと思います。
TCHとは、上下の歯を無意識に接触し続けてしまう癖のことで、顎の筋肉が持続的な緊張状態で疲労してしまい、顎の関節にも負担がかかってしまいます。
通常、人間は上下の歯が接触している時間は極めて少なく、1日24時間の内上下の歯が接触している時間はわずか17分しかありません。
「わたしは1時間食べているわ」という人も、咀嚼時に上下の歯は一瞬接するだけなので、食事時間のほとんどで上下は当たってはいません。
人間は、「安静空隙」といって上下の歯と歯の間に2mmの隙間があるものですが、TCHのある人は24時間の内17分どころか何時間も上下の歯が当たっています。毎日何時間も上下の歯が当たっている行為を繰り返していくと、口を閉める筋肉(閉口筋)を鍛えてしまい、月日がたてばたつほど加速度的に、より強く噛めるようになってしまいます。
どんどん強く「くいしばる」ようになると、最後には必ず歯か、顎の関節のどちらかが破壊されます。
天然の歯でも強い力が加わると動揺することがありますが、インプラントの歯はより注意が必要です。
天然の歯は強い力に対して痛みを感じたり、歯の根に「歯根膜」というクッションがあるので緩和されますが、インプラントにはそのクッションがないため、強い力に対して“がまん”してしまいます。あまりに強い力が加わるとインプラントでさえ折れてしまいます。
加速していく破壊を食い止めるために当医院では予防する体操をオススメしております。
下記のように①可能な限り大きく「開いて閉める」を10回行います ②可能な限り大きく開いて10秒キープ
①+②で1セット行い、1日4セットを目安に行っていただくとTCHの予防になります。
癖というのは毎日知らないあいだに行っているものなので、自分では気づきづらいものです。被せ物が割れた、歯が欠けたタイミングや、定期健診のタイミングでご不安なことがあれば相談してくださいね。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。