こんにちは、歯科助手の深尾依里です。
皆さんは、親知らずはまだありますか?私はすべて抜きました。親知らずは早めに抜いた方がいいですよといわれますが、まだ抜いていない親知らず、お口の中にありませんか?
問題のある親知らずは、ただ炎症を起こすだけではなく、咀嚼のかなめの第二大臼歯を失う原因にもなってしまうんです。
しかも歳をとると、歯と顎の骨の癒着が起きやすいため、抜歯が難しくなりやすく、若いうちに抜いておく方が得なのです。今回は抜く前に読むと必ず役に立つガイダンスをお届けします。
・親知らずはなぜ放っておくとよくないの?
親知らずが原因の虫歯や歯周病で、治療が手遅れになるほど隣の歯が傷んでしまったり、歯並びが変わり奥歯で噛めなくなったり、歯茎から舌の下、頬や首へと炎症が広がって蜂窩織炎を起こし、入院が必要になるなんてこともあるんです。 蜂窩織炎とは、皮膚やその下の組織に起きる細菌感染症のことです。特に親知らずの炎症は油断禁物で、舌の下、頬、下あご、そして首へと、周囲の軟組織の隙間をつたって急速に拡大しやすいのが特徴です。 もう一つ問題なのが、お口のなかの噛み傷です。スペースがないところへ親知らずが無理に歯列の奥の隅っこに生える。 年齢がいくと、歯と顎の骨の癒着が起きやすく、そうなると抜くのはとても大変です。抜くならなるべく若いころに。体力のあるうちがおすすめです。 ・ 親知らずこんなふうに抜きます。 ① 歯ぐきを切開し、親知らずを抜くときの妨げになる骨を最小限削る。 ② 歯を削るバーで親知らずの頭を削って分割する。 ③ 歯根を揺すって親知らずを脱臼させ、そっと引っ張りだす。 ④ 炎症で汚れた組織を除去し、洗浄して縫合して、治療終了です。 こんなふうに治ります。 術後当日 骨からジワジワと血が染み出て溜まります。 翌日 血が固まって血餅(ゼリー状)になり、むき出しの骨を守ります。 2週間後 穴の上が粘膜でふさがり、下からは新しい骨ができています。 3ヵ月後 増えた骨で穴がふさがります。 NICO2021年1月号より転載
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