みなさんこんにちは!今回8月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の中町侑右です。よろしくお願いします。
8月は毎日暑い日が続いていますね。特に岐阜は気温が高く、全国のニュースでも「今日は岐阜が一番暑くなりました」といった言葉をよく耳にします。外出中はもちろんですが、室内でも暑さ対策には十分に気をつけたいところです。
夏休みに入りお子さんの来院も増えています。虫歯予防のフッ素や普段の磨き残し、歯石除去のお掃除など、定期的なメインテナンスは大人だけでなくお子さんにとっても大事になってきます。それに加えて、お子さん特有のチェックポイントになってくるのが、歯の生え変わりです。今日はお子さんの歯並びについて少しお話しできればと思います。
歯の生え変わり
子供の歯の生え変わりはおおよそ6歳くらいから始まります。3歳までに乳歯列が完成し、6歳くらいになるとその乳歯列よりも奥から第一大臼歯(6歳臼歯とも呼ばれます)が生えてきます。それと同じくらいの時期から下顎の1番前の乳歯(第一乳切歯)が抜けて、後継永久歯が生えてきます。その後に上顎の一番前の乳歯が抜けて生え変わり、その次に下顎の2番目の乳歯が抜けて、と順に続いていきます。
もちろん順番には個人差もありますが生え変わりの始まりは、ほとんどのお子さんがこのような経過をたどっていきます。普段からお子さんのお口の中をよく見ていただいている親御さんなどはこの頃になると、お子さんの歯並びにも関心が高くなってくるかと思います。特に下顎の1番目の永久歯は内側から生え始めることも多くあります。このままだと歯並びがカタカタになってしまうのではないか、というご相談もこの頃から増えてきます。
矯正のスタート
顎の骨のスペースが少ないと、永久歯への生え変わりで歯並びはカタカタになってしまいます。また上顎と下顎の成長のバランスが良くないと噛み合わせも悪くなってきます。もちろん指吸いや爪噛みなどの癖も歯並びにかなり大きな影響を与えます。そういった問題に対しては早めに矯正治療を始めていく必要があります。ではどのタイミングで矯正治療を考えていけばいいのでしょうか?
矯正を始めていくタイミングは、上顎と下顎の生え変わりが始まる頃です。具体的に言うと上顎と下顎の1番目の永久歯が生え、2番目の歯も生え変わりが始まる頃に矯正のスタートを考えていかなければいけません。
子供の矯正
お子さんの矯正は顎の成長を手伝ってあげて歯を並べていくというようなイメージです。ですので、成長のタイミングを逃してしまうと治療方法も変わってきてしまい、矯正スタートのタイミングを逃さないことが大事になってきます。
定期的に通っていただいているお子さんは、例えば乳歯列の時期から顎のスペースが少なくなるということはある程度予測できます。また虫歯などにより乳歯が抜けてしまったりしても、上手く顎の成長を手伝っていけないこともあるので、虫歯の治療、予防も大事になります。お子さんの生え変わりが始まり、急に矯正のことを考えないといけなくなった、といったことがないように、小さい頃から一緒にお口の成長を見させていただければと思います。
また定期検診に通われていないお子さんでも、6歳臼歯と前歯が生えて来る時期が歯並びチェックの時期になるので、いつでも矯正、噛み合わせについてご相談下さい。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。