こんにちは。歯科衛生士の渡邉です。
定期健診では色々な悩みや、不安を持った方がいらっしゃいます。例えば、「うちの子なかなか歯が抜けないんです」、「抜けてから半年経ちますが、永久歯は生えてくるんですか?」、「この歯は、くっついて生えているんですか?」など様々です。今回はその中でも、比較的多く見かける、『先天欠如(せんてんけつじょ)』と、『癒合歯(ゆごうし)』についてお話していきたいと思います。
《先天欠如(せんてんけつじょ)》
歯の異常のひとつで、生まれつき歯胚(しはい)と呼ばれる歯の卵がない状態のことを言います。卵がないので生えてくることはありません。通常乳歯の場合20本、永久歯の場合(親知らずを除き) 28本ですが、先天欠如の場合は全て揃いません。
乳歯(発症率0.2~2.5%)と比較し、永久歯(発症率10%)のほうが多くみられます。また、永久歯の先天欠如は下の5番目の歯(下顎第二小臼歯)、下の2番目の歯(下顎側切歯)に好発します。
先天欠如がある方は、なるべく乳歯を長持ちさせるようにケアしていきます。
万が一、抜けてしまった場合には矯正をして歯並びを治す方法や、インプラントで補う方法があります。
図①
図②
《癒合歯(ゆごうし)》
本来1本ずつ生えてくる歯が、2本くっついて生えてきてしまう歯の事を言います。
永久歯よりも、乳歯に多く見られます。乳歯癒合歯(発症率1~5%)は、ほとんどが下顎AB (図①)、上顎AB(図②)にみられます。くっついている部分の溝が深い場合は、プラークがたまりやすいので注意が必要です。
また、歯の頭だけではなく歯の中の神経もくっついていることがあり、治療が難しいので、虫歯にならないように予防が重要になってきます。
何か異常があれば早めに気づいてあげられるよう、普段からこまめに気にかけてあげて、日常の会話で「グラグラの歯は抜けたかな?」など聞いてみたり、仕上げみがきをするときに確認してみてください。
レントゲン写真を撮ると、親知らずを含めた永久歯が全てあるのかが分かりますので、気になる方はレントゲン写真を撮ってみましょう。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。