みなさんこんにちは!今月の歯の豆知識を担当させていただきます、歯科医師の中町侑右です!よろしくお願いします。
2019年もあっという間に半分以上が過ぎました。折り返しの7月も終盤を迎えて、夏休みに入ったお子さんも多いのではないでしょうか?普段なかなか歯医者さんに来れないお子さんも、長い夏休みを利用して、ぜひ定期検診にお越しください!
さて、普段の定期検診や患者さんとのお話の中で、親知らずに関してのご相談を受けることが多々あります。こういったご相談はお子さんだけでなく、どちらかというと大人の方のほうがお悩みの方が多いようです。痛みや腫れを繰り返す、虫歯になっている、抜きたいけど抜けないと言われたなど、ご相談の内容も様々なので、今回は親知らずをテーマにお話ししたいと思います。
親知らずは永久歯の中で1番最後に生えてくる歯です。だいたい18歳以降に生えてきますが、顎の小さい方などは生えてこないという事もあります。生えてきても完全に生えてこない方や、斜めに生えてきて少ししか頭を出さない場合もあり、人それぞれです。
生えてこなかったり、完全に横を向いて頭を出してない場合は、普段の生活にはなんの支障もないことがほとんどです。今現在、親知らずなんて生えてきてないのでなんのお悩みもない方は、問題がないことも多いのですが、知らず知らずのうちに物が詰まったり、炎症が進んでいたりする場合もあるので、一度レントゲン写真を撮って確認してもいいかもしれません。
やはり親知らずが他の歯と同じようにしっかりと生えてきてるという方は、ほとんどいません。先ほど書いたように斜めに生えてきている方が多いので、歯ブラシが届きにくく、虫歯になってしまったり、歯茎に炎症が起こってしまったりしてしまいます。
歯というのは上の歯と下の歯でカチカチと噛み合うことではじめて機能してくれます。つまり完全に生えてきてない親知らずは、上の歯と下の歯で噛みあってない状態ですので、機能していないということになります。もちろん長―い時間が経てば段々とまっすぐ生えてきて、噛めるようになる可能性もありますが、そんなに物が詰まりやすく、歯ブラシも届きにくい環境をほったらかしにしておくのは、他の歯にとっても良くないことです。
ですので、機能していない歯は抜いても問題ないですよ、抜いても噛むことになんの支障もないですよということで、親知らずは抜かれる方が多いのです。
どうしても抜くのが嫌だという方ももちろんいらっしゃいます。ですが、物が詰まりやすく、歯茎に炎症が起こっているのは親知らずの生え方が原因になっていることが多いですので、歯医者に行けば炎症を抑えることはできるのですが、原因を取り除かないと、また炎症を繰り返してしまう可能性が非常に高いです。炎症は飲み薬によっても抑えることができるのですが、女性の妊娠中の方などは飲めるお薬も限られてくるので、なかなか炎症や腫れが治らない可能性もあります、ですので心配な方、特に将来妊娠の可能性のある女性の方は、早めに抜かれることをお勧めします。
今回は主に親知らずの治療についてお話しさせていただきました。しかし、親知らずというのはまだまだ奥が深いもので、お話しなければならないことがたくさんあります。抜ける親知らず、抜くのが難しい親知らず、また抜くとなったときの心配事など、次回は親知らずの抜歯について詳しくお話しさせていただければと思います。
えんどう歯科・矯正歯科クリニックは、岐阜県関市のお子様からお年寄りまで安心して通っていただける歯医者です。安心・努力・誠意をモットーに皆さまのお口の健康のサポートをさせていただいております。えんどう歯科・矯正歯科クリニックには関市周辺(関、岐阜、美濃、郡上、美濃加茂、各務原)から多くの患者様に来院していただいております。