噛み合わせや顎関節症の治療で最も一般的なのが「スプリント療法」です。保険の適用になっています。

 

上あごが下あごのどちらかにスプリントというプラスチック製などのマウスピースを装着すると、あごの関節にかかる力の負担が少なくなり、咬合力がそれぞれの歯に均等にかかるようになります。たいていは一ヶ月程度で症状が軽くなります。

 

マウスピースを入れることで、あごの運動を矯正し、噛み癖を直すこともできます。

 

スプリントの目的は、筋の緊張を取ると共に、睡眠時のプラキシズム(歯ぎしりや食いしばり)を少なくすることです。歯軋りの習慣のある人には特に効果的です。

 

原則的に、スプリントを装着するのは夜寝るときだけに限定します。日中や長時間の使用は歯科医の指示に従ってください。

 

スプリントは口の中に入れるものなので、使用後は水洗いして常に清潔にしておきます。熱湯につけると変形してしまうので、必ず水で洗います。使わないときは水につけて保管します。スプリントをしたまま飲食することはできません。