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虫歯や歯周病から命に関わる病気になるというのは本当ですか?

口の中は雑菌のかたまりです。とくに寝たきりなどのお年寄りの場合、口の中の細菌が原因で肺炎を起こすケースが少なくありません。肺炎は高齢者の死因の上位になっていますが、なかでも最も多いのが「誤嚥性肺炎」です。これは本来食道から胃に入るものや、口腔内の細菌の混じった唾液が、寝ている間に気管から肺に入ってしまうことが原因で起こります。

 

特に寝たきりのお年寄りは、虫歯や歯周病などから口腔機能が衰えることで、生命に関わることもあります。口腔機能が低下すると満足に食事ができなくなり、栄養状態が悪くなって衰弱してしまいます。体にマヒがあったり、痴呆の方の場合は、口の中に食べ物が残って細菌が繁殖します。

 

病院や高齢者施設などで起こる院内感染も、その原因の多くは口腔内細菌によるものが多いそうです。近年、口腔と全身疾患との関連性が科学的に証明されてきて、歯周病菌が心臓病から咽頭ガン、胃ガン、糖尿病などに影響していることが分かってきました。

 

さらに、虫歯や歯周病で抜けてしまった歯に義歯を入れていないと痴呆が進むともいわれています。物を噛むという運動が少なくなると、脳細胞の働きが活発でなくなります。また、咬合が正常でないと、首の角度が微妙に変わって呼吸状態が悪くなり、脳への血流量が少なくなると考えられます。

 

とくに介護が必要なお年寄りの場合、口腔ケアによって、口の中の衛生状態を良くしておくことと、嚥下気管の機能を回復するリハビリをすることがとても大切になります。たとえ歯がなくても、食事を口から摂取できない方であっても、肺炎や窒息を予防するためにも口腔ケアは必要です。

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